牧港駅(まちなとえき)は、1937年(昭和12年)3月から1945年(昭和20年)3月までの間、沖縄県浦添村(現・浦添市)にあった沖縄県営鉄道嘉手納線の駅(廃駅)である。

歴史

地元請願駅である。沖縄県営鉄道では最も新しい駅であったが、太平洋戦争により開業してから8年後に事実上廃止となり、駅としての短い役割を終えた。

当駅と大謝名駅の駅間距離(800 m)は短いが、これは嘉手納線開業当時は城間 - 大謝名間には駅がなく、後で当駅が新設されたためである。開業前に地元住民が駅の設置に反対したが、開業後には駅建設用の土地が提供されるなどし、嘉手納線開業14年後に当駅が設置されている。

年表

  • 1937年(昭和12年)3月:嘉手納線の駅として開業。
  • 1945年(昭和20年)3月23日ごろ:嘉手納線の運行が終了。旅客乗り入れ路線がなくなり事実上廃止。

駅構造

単式ホーム1面1線の地上駅。無人駅。

駅周辺

位置的には牧港郵便局入口バス停(牧港(南)交差点から150mほど南)付近である。駅より県道を挟んで北側には牧港集落があった。

現状

駅跡は確認できない。城間駅からは県道(現・国道58号)と合流し、その後南側に進路を変えたのち、当駅につながっていた。当駅前後の廃線跡は狭いながらも道路として残っており、大謝名駅跡付近まで辿ることができる。

その他

当駅は前述の通り地元の要望により設置された請願駅であったが、国道58号を牧港(南)交差点より400 mほど那覇方面に進んだところに設置されている第一牧港バス停(宜野湾向けのみ)も2001年(平成13年)に地域住民による要望により設置されたものである。

隣の駅

沖縄県営鉄道
■嘉手納線
城間駅 - 牧港駅 - 大謝名駅

脚注

参考文献

  • 加田芳英『図説 沖縄の鉄道【改訂版】』有限会社ボーダーインク、2003年。ISBN 978-4-89982-047-5。 

関連項目

  • 日本の鉄道駅一覧

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