幹部(かんぶ、Cadre)は、組織の首脳や執行部にあって、組織運営の意思決定と指揮・命令を担う人物またはその職位を指す。
日本の組織における幹部
行政機関
- 行政機関では局長又は部長級以上の職務を指す。広義に幹部名簿では中央省庁の課長及び室長級(一般企業でいう部長や次長よりも高位)以上を含める。
- 日本の警察では、上級幹部、中級幹部、初級幹部の区分があり、警部以上を上級幹部、警部補を中級幹部、巡査部長を初級幹部としている。
- 日本の消防では、上級幹部、中級幹部、初級幹部の区分があり、消防吏員は消防司令以上を上級幹部、消防司令補を中級幹部、消防士長を初級幹部とし、消防団員は団長・副団長を上級幹部、分団長・副分団長を中級幹部、部長・班長を初級幹部としている。
- 自衛隊では、階級区分の最上級であり、准尉の上に位置する3尉~将を幹部自衛官としている。特に、2佐以上が上級・高級幹部とされる。
- 旧日本軍の陸軍では、将校から下士官を意味していたが、海軍では通常は准士官以上の事を指していた。
- 大型船舶では、士官となる職員やその他の高等海員を指すが、下士官の甲板次長級以上を含むこともある。
企業
- 日本の企業では、会社の業務執行や監督を司る経営者や役員、もしくは経営者や役員から直接指示を受ける上級管理職を指す。
フランスのカードル職
フランスにおけるカードル職(Cadre)とは、企業、公共組織、軍隊において指揮を取る職であり、多くはグランゼコールから輩出される。カードルの労働組合としてCFE-CGC(fr:Confédération française de l'encadrement - Confédération générale des cadres)が存在し、加盟者数14万人、加盟組合数は230団体ほどになる。
その他
- MBTIにおける16指標のひとつ。ESTJ。
脚注
関連項目
- 軍隊における階級呼称一覧
- 日本軍の階級
- 階級 (公務員)
- キャリア (国家公務員)
- 準キャリア (国家公務員)
- 高等文官試験
- 指揮官
- 幕僚
- 高官
- 官僚
- 将校
- 士官
- 役員
- 管理職




