桑原城(くわばらじょう)は、信濃国諏訪郡(現在の長野県諏訪市四賀桑原)にあった中世の日本の城(山城)。別名を高鳥屋城(たかとやじょう)、水晶城(すいしょうじょう)など呼ばれる。上原城と併せて長野県指定史跡「諏訪氏城跡」に指定。
概要
築城年は不詳であるが、諏訪総領家の本拠・上原城の支城としての役割を果たしていた。
天文11年(1542年)武田晴信(信玄)は、諏訪に攻め入り、諏訪頼重の本拠地上原城を攻めた。頼重は上原城を支えきれず,桑原城に逃れ籠城した。しかし、家臣の多くは逃亡してしまったため、降伏し、頼重は弟の大祝諏訪頼高らとともに甲斐府中に連行された。頼重は頼高と共に東光寺で自刃させられ、戦国大名の諏訪氏は滅亡した。
桑原城は上原城とともに武田氏に接収された。
現在は、標高981メートル(比高差約190メートル)の山頂や尾根に、本丸跡、二の丸跡、東郭、西郭、土塁、空堀などの遺構が残る。城跡からは諏訪湖が一望できる。
脚注
参考文献
- 信濃史学会編 『信州の山城 信濃史学会研究叢書2』 1988年
- 南原公平 著『信州の城と古戦場』 しなのき書房 2009年
関連項目
- 日本の城一覧
- 桑原城の戦い
- 四賀村
- 諏訪市の城郭・陣屋
外部リンク
- 桑原城跡周辺地図/Yahoo!地図情報
- 諏訪の魅どころガイドHP『桑原城』




