陣場駅(じんばえき)は、秋田県大館市大字長走(ながばしり)字相染台(そうぜんだい)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)奥羽本線の駅である。
歴史
1899年(明治32年)に隣の白沢駅と共に秋田県で最初に開業した駅である。複線化前は矢立峠を上るため、蒸気機関車の補機を連結する基地となっており、多い時で25人以上の駅員がいた。1970年(昭和45年)の奥羽本線陣場駅 - 津軽湯の沢駅間の複線化に際して、現在地に移設された。
旧駅のホーム跡は現存している。また、旧線の一部に架線敷設練習施設が設けられており、その部分だけはレールと架線が敷設されている。
年表
- 1899年(明治32年)6月21日:官設鉄道の一般駅として開設。
- 1909年(明治42年)
- 3月21日:電報の取り扱いを開始。
- 10月12日:線路名称制定、奥羽本線の駅となる。
- 1963年(昭和38年)3月31日:電報の取り扱いを廃止。
- 1970年(昭和45年)
- 10月1日:貨物の取り扱いを廃止。
- 11月5日:複線化に伴い、現在位置に移設。
- 1971年(昭和46年)10月1日:荷物の扱いを廃止。駅無人化。ただし、翌年3月31日までは(日・祝日を除く)6時から15時半まで旅客扱い要員を1名配置する。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる。
- 2018年(平成30年)12月1日:大館駅業務委託化に伴い、東能代駅に管理駅が変更となる。
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始。
駅構造
単式ホーム1面1線・島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅である。ただし、中線は現行ダイヤでの定期旅客扱いがなく、「2番線」の表記はない。互いのホームは跨線橋で連絡している。
東能代駅管理の無人駅である。
のりば
駅周辺
周辺には日景温泉や矢立温泉など、古くからの温泉がある。現駅舎になる前は、日景温泉までの路線バスがあったが後に廃止され、日景温泉送迎バスが運行されている。
- 国道7号
バス路線
「陣場駅入口」停留所にて、秋北バスの路線バスが発着する。
- 陣場線
- 矢立ハイツ - 1日3往復のみ運行。
- 鳳鳴高校前
その他
1960年代(昭和35年代)ごろまでは、花輪線から当駅発着列車が朝夕2往復、1982年(昭和57年)ごろまでは、朝1往復のみ当駅発着列車がそれぞれあった。そのうち後者については、下り列車は、陸中花輪駅(現・鹿角花輪駅)始発であった。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■奥羽本線
- □快速
- 通過
- ■普通
- 白沢駅 - 陣場駅 - *津軽湯の沢駅 - 碇ケ関駅
- * 全列車が冬期間(一部列車は通年)津軽湯の沢駅を通過する。
- □快速
脚注
注釈
出典
報道発表資料
新聞記事
参考文献
- 武田元秀、山井美希(写真)「秋田青森県境の奥羽本線」『鉄道ジャーナル』第55巻第3号(通巻653号)、成美堂出版、2021年3月1日、40-45頁、ISSN 0288-2337。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
外部リンク
- 駅の情報(陣場駅):JR東日本




